========================= pDice 0.7.4 ========================= Windows Mobile用 PDIC形式の辞書ビューワー 1.インストール方法 1.1 対応機種 WM5.0 for Pocket PC WM6 Professional/Classic Edition (W-ZERO3シリーズとか、EM-ONEとか) WM5.0 for Smartphone WM6 Standard Edition (X02HTとか) 1.2. インストール方法 pDicexxx.cabを実行 CABファイルをSDカードにコピーするか、ActiveSync経由でデバイスに転送するかして、 デバイス上でファイルエクスプローラから実行してください。 プログラムフォルダにショートカットが作成されます。 ※0.7.0から、PPC/Smartphone共通バイナリに変わりました。 2.使用方法 2.1. 起動方法 pDice.exeを実行します。 2.2 辞書登録方法 以下のPDIC形式辞書に対応します。 ・Win32 Hyper辞書形式 ver4.00 (SJISのみ) ・Win32 Hyper辞書形式 ver5.00 (SJISのみ) ・Unicode(BOCU-1) Hyper辞書形式 ver5.00 (PDOC/Unicode 0.70以前) ・Unicode(BOCU-1) Hyper辞書形式 ver6.00 (PDOC/Unicode 5.00以降) ※PDIC辞書仕様書 Release 0.8 および PDIC/Unicode 5.00版での拡張仕様に対応します。 (http://homepage3.nifty.com/TaN/pdic-download.html) ※Win32形式で、見出し語・訳文がShift-JIS以外の文字コードのものは非対応です。 PDIC/Unicode 5.00 を使って、Unicodeに変換してください。 [メニュー]-[ツール]-[辞書登録...]を実行し、 ファイル選択ダイアログで辞書ファイルを選択してください。 本体メモリ・メモリカードのどちらでも設定可能です。 辞書は最大9個まで登録できます。 Win32形式とUnicode形式の同時利用が可能です。 例) Win32形式英辞郎 と Unicode形式タイ語辞書を両方登録する。 登録した辞書ファイルのパスは、pDice.iniに保存されます。 レジストリは使用しません。 2.2 辞書設定方法 [メニュー]-[ツール]-[辞書設定]-[辞書名]を実行すると、辞書設定ダイアログが開きます。 ・辞書名 設定しておくと、メニュー上の表記が辞書名になります。 ・キャッシュサイズ(ブロック数) (デフォルト10) 同時にメモリ上に読み込む辞書のブロック数を指定します。 増やすと再検索時の速度向上に寄与しますが、その分メモリを消費します。 ・検索件数 (デフォルト30) 検索時の表示件数を指定します。 少なくするとレスポンスが良くなります。 ※検索件数を増やすときは、キャッシュサイズも同時に増やしてください。 ・アルファベットの活用形検索を行う 英和辞書・仏和辞書などの、アルファベットが見出し語になる辞書では、 有効にしておくことで、活用形検索の対象となります。 →オプション画面で活用形検索を有効にする必要があります。 ・英語の語尾(s/ed/ing)を無視 英和辞書の場合、有効にしておくことで、単語の語尾のs/ed/ingを削除したもので 検索を行います。 ・アクセント付き文字を同一視する 仏和辞書・独和辞書などの場合は、有効にしておくと アクセント記号付きの文字を元の字で検索できます。 ・不規則変化形辞書(IRREG) 不規則変化形辞書を登録した場合は、有効にしておきます。 ・この辞書を使用しない 辞書を登録したままで検索対象に含めないときに有効にします。 ・見出し語フォント・サイズ 見出し語のフォントを設定します。 ・訳語フォント・サイズ 訳語のフォントを設定します。 ・発音記号 チェックボックス・フォント・サイズ 発音記号のフォントを指定します。 チェックしているときだけ表示されます。 ・用例 チェックボックス・フォント・サイズ 用例のフォントを指定します。 チェックしているときだけ表示されます。 ・辞書を削除する チェックを入れてOKを押して、[確認]-[はい]を選ぶと その辞書が登録から削除されます。 (辞書ファイル本体は削除されません) 2.3 検索方法 画面上端に出てくる見出し語窓に、単語を入れてください。 インクリメンタルサーチを行います。 2.4 操作方法 上下キー:フォーカスの移動も含めたカーソル上下の移動 左右キー:検索結果エリアでのページスクロール ESCキー,StdのBACKキー:見出し語クリア TABキー:フォーカスの移動 編集メニュー、CTRL-X,C,V,Z:カット、コピー、ペースト、アンドゥ エンターキー:再検索 終了メニュー:アプリの終了 2.5 クリップボード検索 画面がアクティブになった時点で、クリップボードの内容を見出し語窓に貼り付けて 検索を行います。 次のような局面での利用が可能です。 他アプリで単語をコピーして →pDiceを初回起動→起動直後に検索 →pDiceを多重起動→起動済みのpDiceに切り替わって検索 →タスク管理ソフトでpDiceに切替→検索 2.6 その他設定方法 [メニュー]-[ツール]-[オプション]を実行すると、設定ダイアログが開きます。 ・インクリメンタルサーチ有効 (デフォルト有効) チェックするとインクリメンタルサーチを有効にします。 チェックはずすと、インクリメンタルサーチは働かず、 ソフトキーで「検索」を押したときだけ、検索が動作します。 ・インクリメンタルサーチディレイ (デフォルト0ms) 0〜9999msの範囲で数値を入れます。 文字入力後ここで設定した時間経過後に検索を行います。 時間経過前に次の文字が入力された場合は、タイマーを再起動します。 キー入力速度に合わせて適切な設定を行うと、無駄な検索処理が行われなくなります。 ・活用形検索ディレイ (デフォルト0ms) 0〜9999msの範囲で数値を入れます。 0msを設定した場合は活用形検索は動作しません。 文字入力後ここで設定した時間経過後に活用形検索を行います。 時間経過前に次の文字が入力された場合は、タイマーを再起動します。 ・テンキーでメニューを操作する PPCで縦画面モードにしたときに、メニューのショートカットを数字にします。 W-ZERO3 [es]/ Advanced [es] では、入力モードを数字にします。 (他機種での使用は奨めません) 2.7 アルファベットの活用形検索について 活用形検索とは、入力された単語を以下のように変化させて再検索を行うものです。 ・小文字に変換 Go => go ・大文字小文字アクセント記号の組み合わせで一致するものを探す Noel => noёl ・IRREG.DICを利用して不規則変化する単語を変換 went => go ・IRREG.DICにない場合は、語尾のs,ed,ingを除去 going => go 設定方法 1) 辞書の辞書設定画面で、「アルファベットの活用形検索を行う」にチェックを入れる。 2) 英和辞書の場合は、「英語の語尾(s/ed/ing)を無視」にチェックを入れる。 3) 仏和辞書・独和辞書などの場合は、「アクセント付き文字を同一視する」にチェックを入れる。 4) 不規則変化形辞書を使う場合は、辞書登録し、辞書設定画面で「不規則変化形辞書(IRREG)」に チェックを入れる。 ※ PDIC(http://homepage3.nifty.com/TaN/)付属のIRREG.DICが利用可能です。 5) オプション画面で、「活用形検索ディレイ」に適当な時間を入れる。 ※ 1000ms程度が適当です。利用環境に合わせて調整してください。 活用形検索が有効になっていると、以下の順番で検索を行います。 1) 通常の検索を行う。 完全一致しているものがあれば、結果を表示し、ここで打ち止め。 2) 小文字に変換して検索を行う。 前方一致しているものがあれば、結果を表示し、ここで打ち止め。 3) 入力された文章を単語に分解し、単語毎にIRREG.DICを検索する。 完全一致しているものがあれば、その単語を検索結果で置換 なければ、単語の語尾からs,ed,ingを除去 全単語についてこれを行った上で、文章を再構成して、辞書内を検索 前方一致しているものがあれば、結果を表示 なければ、結果表示しない。(通常検索の結果のまま) 2.8 辞書切替メニュー 辞書設定の「この辞書を使わない」と同じです。 どれか一つ、または、全部、の中から使用する辞書を切り替えることが出来ます。 2.9 FontOnStorageの利用 アドエス・EMONEなどの機種では、システムにフォントを追加するとOperaのフォントが化けるという 問題があります。 ホーミンさん作のFontOnStorageを併用することで、pDiceでは外国語用のフォントを 利用しつつ、Operaで文字化けを起こさない方法を用意しました。 (WindowsCE FreeWare: http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/2039/ ) pDice.iniの[dictionary]セクションに下記のようにFontOnStorageの場所を指定します。 FontoOnStorage=\Program Files\FontOnStorage\FontOnStorage.exe これを指定するとpDice起動時にFontOnStorageを起動し、フォントを作成して、すぐに終了させるように なります。 ※FontOnStorageの働きが理解できる人だけ使ってください。 有用なツールを公開いただいているホーミンさんに感謝いたします。 3.アンインストール方法 コントロールパネルの[プログラムの削除]から、 「Aquamarine Networks. pDice」を削除してください。 その後、\program files\pDice フォルダを削除してください。 4.動作確認 PPC版 Advanced/W-ZERO3[es] WM6SDKのエミュレータ(QVGA/VGA) WM5.0SDKのエミュレータ(QVGA) SP版 X02HT (動作報告のみ) WM6SDKのエミュレータ(Smartphone/QVGA Landscape) WM5.0SDKのエミュレータ 英辞郎 EIJIRO76.DIC (Win32形式) WAEIJI76.DIC (Win32形式) RYAKU76.DIC (Win32形式) EIJIRO76.DIC をUnicodeに変換したもの(Unicode形式) WAEIJI76.DIC をUnicodeに変換したもの(Unicode形式) タイ語辞書 Uni-PdicThai-Extra-017.dic (Unicode形式) (http://home10.highway.ne.jp/ikko/thaidic/thai_dic.htmlで配布されているもの) Thai Phonetic YK フォント(発音記号フォント) (http://www.vector.co.jp/soft/data/writing/se014818.htmlで配布されているもの) 仏和辞書 ICHIRO氏のf2jdic http://rd.vector.co.jp/soft/win95/edu/se217092.html は、そのままでは使用できません。 Unicode形式に変換することで利用可能になります。 5.注意事項など ・SP版は実機確認していません。 ・WM5.0SPでは、辞書登録のメニューが動作しません。 iniファイルを手で編集の上、\Program files\pDice\配下に格納してください。 ・他のWM機で動作させた方がいらっしゃいましたらレポートを寄せていただけると幸いです。 ・起動すると、辞書のインデックス部分をメモリに常駐させます。辞書を登録しすぎると その分メモリを消費しますので注意してください。 ・Ad/esでは、SortInchKey,WkTask,filedialogchangerなどのフリーソフトと併用することで 検索利便性が上がります。 これらのフリーソフトの作者様には、感謝しても感謝しきれません。 6.今後の予定 ・検索結果からのコピペ ・英辞郎のリンク対応 7.本ソフトウェアについて ・このソフトの著作権は、作者(Jiro および Aquamarine Networks.)が保持します。 ・このプログラムはフリーソフトです。このソフトの個人用途での利用、複製、再配布 (転載)は内容の改変等が無い限り無料で自由に行うことができます。 ・このプログラムの使用による、いかなる損害に対しても、作者は責任を負いません。 ・利用は個人の責任でお願いします。 ・動作報告、バグリポートは(http://pandora.sblo.jp/)まで。 ・BOCU組み込みのために、ICU および Unicode Inc. のコードを含んでいます。 詳細は、添付の Unicode License.txt を参照ください。 0.変更履歴 2007/09/24[V.0.1.0] ・正式公開 2007/09/24[V.0.1.1] ・PPC版で別アプリが裏にいるときにWkTaskから終了するとクラッシュしていたのを修正 ・ファイルダイアログ開くときに、CFileDialogを使わないようにして、SP版と処理を統一 2007/09/25[V.0.2.0] ・Ver5.00ヘッダとUnicode形式辞書に対応 2007/09/29[V.0.3.0] ・アイコンをフリー素材の借り物から、自作アイコンに入れ替え ・辞書削除のメニューを、コマンドバーのメニューにぶら下げるように修正 ・PPC版のSDKをWM 5.0 for PocketPC に交換 ※WM5で動作するように直しました。 2007/09/30[V.0.3.1] ・SP版のSDKをWM 5.0 for Smrtphone に交換 ※WM5SPに対応 2007/10/02[V.0.4.0] ・辞書のキャッシュを複数ブロック持つように変更 ・インクリメンタルサーチで複数ブロックに跨る検索が出来るように変更 ・辞書削除メニューを辞書設定メニューに変更 →そこからダイアログを出すように変更 ・バージョン情報ダイアログにソフトキー「OK」を追加 ・設定画面を追加し、インクリメンタルサーチの有効・無効を切り替えられるように 変更した。 ・設定画面より、インクリメンタルサーチのディレイを設定できるように変更した。 2007/10/02[V.0.4.1] ・Win32形式で見出し語が日本語になっているタイプの辞書で、 検索できない語句があるのを修正 (和英辞郎とか) 2007/10/07[V.0.5.0] ・英和辞書での、活用形検索機能を追加。 2007/11/03[V.0.6.0] ・アクセント付きアルファベットの、元字での検索機能を追加。 ・登録した辞書を検索対象外とする設定を追加 2007/12/01[V0.7.0] ・発音記号・用例の表示に対応 ・検索結果を種別毎にフォント設定できるように変更 ・辞書メニューを追加。辞書の切替をメニューから行うように変更 ・エンターキーで再検索できるように変更 ・メニューのショートカットを英字に変更 ・テンキー操作用のオプションを追加 ・ダイアログ内でStandardEditionのBACKキーが使えるように修正 ・辞書登録時に、gsgetfile.dllがあれば使用するように修正 ※検索結果からのコピペが出来なくなりました。 2007/12/03[V0.7.1] ・用例と発音記号の両方が設定されている項目で、 発音記号が表示されなかったバグを修正 2007/12/03[V0.7.2] ・検索結果無しの時にスクロールさせようとするとクラッシュするバグを修正 2008/03/01[V0.7.3] ・FontOnStorageを一時ロードする機能を追加 2008/07/20[V0.7.4] ・PDIC/Unicode 5.00の辞書形式に対応。 PDIC作者のTaN様と、EB seriesのhishida様に感謝! ---------------------------------------------------------- Copyright (C) 2007, Aquamarine Networks. http://pandora.sblo.jp/